Google Developer Day 2009の感想

http://code.google.com/intl/ja/events/developerday/2009/home.html
6/9に行われたGDD2009に行ってきたので軽くレポート。

各セッションの詳細などは他の方のレポートが素晴らしいのでそちらにお任せ。
写真もそれなりに撮ったけれど、9割以上がスライドでかつ後日資料公開されるということなのでうpはせず。

基調講演

基調講演ではHTML5AndroidOpenSocialGoogle Waveについて。

HTML5

・Web Worker(OSのThreadみたいなの)
・Web Sockets(XMLHttpRequestは無駄が多い)
Web Storage
・Rich Text Editing

3Dやcanvas、Worker、Socketsなど劇的に変わりそうな要素が多くてwktk
ただリリースはまだまだ先なので、もっとハッキリ見えてくる頃になったら手をつけてみたい。

Android

NTTドコモとしてAndroidにどんな期待をしているか、みたいな話。

OpenSocial

・Web==Good、Social==Good、他の人と繋がりたい原始的な欲求。
・一度コードを書いたらどんなPlatformでも。(どこかで聞いたような言い回しだが)
OpenSocial Development EnvironmentEclipseプラグイン。これを使うとSocialデータが絡んだ開発が楽になるよ
【gooホーム】
iGoogleみたい
・1つのガジェットが他のガジェットに影響を与える(地図のガジェットを操作すると、photo viewerがそれに連動して関連のある写真を表示したり、天気用法ガジェットの対象地域が変わったり?)、個々ではなく全体で1つなところがmixiアプリとの違い

Google Wave

・Email、掲示板、Wikiなど→Wave
・コメントの挿入や画像貼り付けなど自由度が高い
・リアルタイムで翻訳されるチャットがすごい
・GDD2009参加者に2〜3週間後、Waveアカウント配布

ネットゲームの会議なんかがスピーディーになりそうで使いたい(IRCからの移行、表現力の強化)
また、リアルタイムで翻訳されるチャットは夢がひろがりんぐ!
どこまで精度が高いのかにもよるけど、少なくとも現状あるツールよりは実用的か?


以下は各セッション

HTML5 により拓かれる次世代 Web

・一部のプラグインを使わなくても同等のことが出来るようになる
・フォームデータの検証機能なども持たせる
・ドラッグ&ドロップ機能もある

目下一番楽しみなもの。
HTMLレベルで色々とお世話してくれるならこれに越したことはない。
HTML5とjsは最早切っても切り離せない間柄、jsは楽しいし今のうちから力入れておこうか。

Javaで動かすGoogle App Engine

JDBCはサポートしていない

最近触れていないJavaが恋しくなって参加してみた。

Android データ共有

技術ネタのところは特に書くことが無い…。

OpenSocial パネルディスカッション

OpenSocial Panel discussion in GDD 2009 in Japan
まとめようと思ったら、既に良質なエントリが上がっているのでご紹介させて頂くことにして、感想でも。

ソーシャルWebは、Web2.0ほど曖昧ではないもののそれでもよく分からなくなる言葉。「ソーシャルウェブ、ソーシャルウェブ…」と心の中で呟いているうちに、自分でも混乱したのでググってみると

「ソーシャルウェブ の検索結果 約 30,900,000 件中 1 - 10 件目 (0.08 秒)」
結構な件数がヒットするわりに、ソーシャルウェブ自体の説明はほとんど見受けられない。皆もSocialそーしゃる!と叫びながらも、実はよく分かっていないんじゃないか…なんて思ったらちょっと笑えてしまった。

仕方がないのでsocialの意味をもう一度ググって整理、自分なりに再度ソーシャルウェブを定義し直してみた。「友人関係を利用して、もっと豊かで自然なコミュニケーションが行えるような世界」

ここで思うのは「ソーシャルウェブがまだ浸透していない」という、「ネット発リアル行き」の思考だから難しくなるんじゃないかということ。ニュースのシェアだとか口コミ、同好の士が集まるみたいなのは、小規模ながらリアルで誰もが自然に行っていること。ソーシャルウェブっていうのは、やっとそれらがネット上で簡単に行える&ユーザが意識しないでもサービスが提供してくれる土台が整って、ネットを活用した大規模展開ができるよね、という「リアル発ネット行き」で考えたら別段特別な概念ではない気がする。

今までは、ユーザがその都度行うコミュニケーションに合わせてツールを工夫して使ってきた。それがもっと便利になるよーくらいの感覚が、自分にとってのソーシャルウェブ。

ウェブ→ソーシャルウェブに進化するとビジネス的にどうなのか、だとかは書き出すと数日間悩みそうなのでここで終わり。今回感じた「ソーシャルウェブの普及」だとか「盛り上げていこう!」な姿勢の前提に疑問を感じたので、その辺りにだけ触れておきます。

まとめ

こうしたイベントに参加するのは初めてで、「デモがたくさん見られるに違いない!wktk!」と思っていただけにその点については肩すかしをくらった感覚。その代わり、今後の展開について身近に感じることが出来て「夢物語じゃないんだな」と思えたことは良かったなーと。

お陰で自分のアンテナ感度が最近低下していたことにも気づけたし、やる気も出たせいか入社以来ご無沙汰だった趣味の開発にも再着手できたし。次は小さなイベントへの参加に向けた準備を目標にしてみよう。お外怖いけど…。